準備段階 本番
トレードでの成功 = ルール作り + ステートマネジメント
ルール作りには、
・仮説思考
・論理力
・仮説検証力
ステートマネジメントには、
・ステートチョイス
・リスクマネジメント(ポジションサイジング、など)
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この下もさっきはがんがん書いていたのに、それが消えた意味。
そう、そこに意味はない。ただ消えたのだという事実だけ。
そして、2009年5月にインタビューされたときの記事を転載。
太田 青柳さんと初めてお会いしたのは、1年ほど前のことですね。
青柳 はい、2008年の9月にここ(NLP学院・事務所)に話を聞きにきたんですが、今(2009年5月)考えると半年なり、1年がこれほど長く感じたことはありませんでした。とても充実して、濃く、深い1年でしたね。
もともと、私はカウンセリングもコーチングなどに興味があったわけではなくて、トレーディングのパフォーマンスを向上したいというだけだったんです。ただニューコードNLPを学び始めると、家族とのコミュニケーションだったり、自分の生き方にも影響があったのでびっくりしました。生き方がリフレームされた(変わった)というのが印象です。
太田 NLPを受けようと思ったきっかけを教えていただけますか?
青柳
自分の人生が一貫してきたと語る青柳さん。
ちょうどその当時読んでいた本に「NLPトレーディング」や「トレーディングと精神分析」などがあって、トレードで決断を下す際に、「自分をまず知ること」「心の葛藤を統合する」「無意識の強さ」「自分の価値観」「お金への罪悪感」など普通のトレーディングの本ではまずお目にかからない表現があったんです。
ただそれを見て、自分自身でも思うところがありました。トレーディングの世界は瞬間の判断がとても大切なのですが、その際に自分自身がぶれてしまうと、決断ができない世界なんです。そうした世界で、自分自身の「一貫性」が問われてくるということが実践を通して分かっていたんです。
頭では分かっているけれども体が付いていかないような体験がトレーダーをしていると普通の職業よりも多いのだと思います。
特にデイトレーディングはそのマーケットが瞬間、瞬間に動くのにあわせて、自分の緊張や葛藤などが出てきます。自分自身で感じていたメンタルの壁を突破するために、「NLP」だろうと思ったんです。いろいろと調べましたが、「ニューコードNLP」に惹かれてこちらに決めました。
実際に授業を受けると、思った以上にいろいろなことが分かってきた
太田 授業を受けてみていかがでしたか?
青柳 実際に授業に出ると、予想していた以上に、メンタル的なことが影響していたということが分かったんです。
例えば、「お金に対する罪悪感」ということについてですが、両親は額に汗してお金を稼いでいる人だったので、トレーディングももちろん大変な仕事なのですが、ぱっと見たところだと楽しているように思ってしまう。あるいは、資本主義の中でトレーダー達は労働者を搾取しているというような罪悪感みたいなものもがあるとそれが葛藤に繋がっていくということが分かってびっくりしました。
またトレーディングで成功していくと、自然と自分が変わって行きますよね。そうすると今までの家族との関係が変わっていくのではないかという葛藤もありました。こうしたことがNLPの授業に出席することで、すごく明確になってきましたね。なんとなくは感じていたことなんですが、それがNLPをすることでよく分かりました。
後は、家族との関係性がトレーディングに出るんです。これは本当にそうですね。よくあるのが、旦那さんが、奥さんに対して「自分よりも稼いで欲しくない」というのを意識的にであれ、無意識的にであれ思っているケースです。
奥さんの中で立ち居地が分からなくなって、トレーダーとして成功しても、家族のバランスが崩れてしまうとなると、知らず知らず、あまり成功しないようにバランスを取るようになります。
私の場合は、パートナーがとても自由な人で、私も自由になりたいけど、夫婦で二人して自由になってしまうと、二人のバランスが変わって、離れていってしまうのではないかという風に思っていました。今から考えると、当時は自信が無かったので夫婦の関係性が少しでも変わることが怖かったんです。
また、「復讐のためにトレーディングをやってはいけない」ということがあります。例えば、親から「お前は本当にどうしようもないな」という言葉を言われていたという思いが、精算されていないと、マーケットにおいて「どうにかして、勝ってやるぞ。」「見返してやる」という気持ちを知らず知らず持ってしまう。
そうなると、もうステート(状態)が崩れていますよね。これは絶対によくないんです。そうすると、冷静にマーケットを観察することもできなくなってしまいます。
きちんとステート(状態)が保たれていれば、手を引くべき相場なのに、利益があがっていたとしても、「まだまだ俺はこんなもんじゃないぞ」とか思ってしまうわけです。逆に負けている場合は、これはもっと悲惨な結果になりますね。
今までの人間関係や、自分自身、自分の中のわだかまりが自分が納得したカタチで受け容れられていないと、トレーディングに出ちゃうんです。トレードをしている時は自分のすべてが出てしまう。もう本当に全部出ちゃいます。
彼女のトレーディングのデスク。家族の写真にそばに置いているそうです。
太田 トレードにおいて、普段の人間関係や感情が大切というのは常識なんでしょうか?
青柳 まだまだ違いますね。ぜんぜん知られていないと思います。これこそトレードで成功している人が一握りの人しかいないことの秘密だと思っています。
育った環境を想像してみてください。何か失敗した時に「それは間違いだ」と教えられている家庭と「失敗は次の機会のための有益な学び」と教えられている家庭です。メンタル的なトレーニンググを特に経ていないでも成功する人は後者の環境で育った人が多いように思います。どんなときも熱くならないで冷静で、場をわきまえることができる。
つまり、よいステート(状態)が生まれながらの環境でできているんですね。冷静な状態であれば、ある程度やっている人ならばちゃんとチャートを読めるんです。けっこう当てらるんですよ。
だけど実際に臨場感ある中で、その場で判断することはとても難しい。冷静でいることがいかに大切かということです。もともと完璧にステート(状態)マネジメントができている人ばかりではないでしょうから、私も含めて、そうでない人は何かしらのトレーニングが必用だと思います。
結果については今、じわじわと出てきている段階ですね。一番よいのが、自分のこのやり方を進めていって大丈夫という自信です。トレーディングを通して、自分の基礎を作っていっているという実感があります。まずステート(状態)が良くなっていますね。
トレーディング中級以上の人の多くが「メンタル」ということを言いますが、その方法まで確立している人は少ないように思います。
意識レベルで改革しようとしている人が多いですが、感情を押さえつけるというスタイルになりがちで、短期的には押さえられるんだけど、ある時に押さえがきかなくなって失敗してしまう。意識でできることにはやはり限界があると思います。
扱う額が大きくなれば、それだけストレスも大きくなって、ステート(状態)が乱れてしまうと言われているんです。だから、そうした高いレベルのトレーディングは一握りの人しかできないということなんです。
ただ、見方を変えると、もしステートマネジメントがどの状況でもできるようになれば、大きな額でも扱えるということです。自分が納得できるレベルまでいきたいですね。
無意識を味方にしたトレーディング
太田 意識レベルだけでなく、無意識レベルまでの調整をしているんですか?
青柳 そうなんですよ。私の場合はニューコードNLPを活用して、無意識的に中から開かれていくような変容を心がけています。無意識の処理を任せるために、日ごろから、無意識との繋がりを作っておくようにしています。
1日の中でもちょっとステート(状態)が良くないときには、授業で学んだ不随意筋を使った無意識とのコミュニケーションをしています。ジョンさん(ジョン・グリンダー博士)が言うように、「練習、練習」で何度もやっていますね。
無意識からのシグナルを瞬時に取れてその意味が分かるようになれば、マーケットとの時間差を最小限にすることができるんです。前はそうした感覚を無視していた部分があったんですが、今は無意識を信頼できるようになりました。今は子供のように丁寧に無意識を育てているようなところです。
無意識は意識よりも、多くの情報を一度に処理することができます。ジョンさんも無意識の方が意識よりも早く反応していると言うことをおっしゃっていたのですが、それも実際のトレードをしていると実感できますね。
頭で意識する前に、手が勝手に動くような時もあるんですよ。それが結果うまく行くことが多いんです。「わー、すごいなぁ」と思いますよね。
逆に頭だけで考えると、「あー、これ前に見たパターンかな、違うかな、どうしようかな」と考えてしまう時がありますね。そういう時はダウンタイムといって、結局、マーケットを見れていないんですよね。無意識レベルの調整をして、自分を一致させていくやり方は、一見遠回りのやり方です。
トレーディングのためだけであれば、ここまでやる必要はないかもしれません。でも私はトレーディングを通して、自分の価値観や生き方を構築したいと思っているんです。実際に、トレーディングは経済的な手段だったんですけど、今は自分がどう生きたいのか気付くためのものになっていますね。
太田 ジョンさんの話が出ましたが、ジョン・グリンダー博士とカルメン・ボスティック女史の「NLPコーチングトレーニングコース」を受講されていかがでしたか?
青柳 ジョンさんとカルメンさんは根本は一致しつつ、それぞれのスタイルがあるという感じです。自分も、努力を通じてがんばることができるなとカルメンさんの講義を受けて感じました。
ジョンさんからはハイパフォーマンスのすごさを感じました。ジョンさんを身近に、肌で感じることができました。彼の(最小限の違いで大きな違いを生み出す)ミニマリストの意味も分かってきたし、あの6日間がなかったら今の私はいないと言えますね。とにかく衝撃でした。
実はこのNLPコーチングトレーニングコースは受ける時に葛藤があったんです。受講すると大きな変化になるのが分かっていたんですね。大げさに言うとパンドラの箱をあけるんだろうなぁという感覚でした。でも旅行をしている時にやはり受けよう!と思い受講を決めました。今は受講して本当に良かったなぁと思いますね。自分の生き方に深みが出た6日間でした。
ジョンとカルメンのニューコードNLPは自由で人間らしく可能性を広げるための価値観にあった発想方法ですね。人を制限しない。ニューコードのプロセスには無限の広がりがあります。機械やロボットを作るための方法論ではないということなんです。
例えばクラシックNLPはともすると、「自分の感情を制御しなさい」という考えなんです。「いらない感情は捨てろ」のような。ニューコードNLPはその感情こそギフトなんだという感じですね。人間らしい変容というのはもっと曖昧なものです。
白か黒かのデジタル思考では感じれない、そうしたグレーの部分にこそ、実は宝が眠っているんです。ニューコードNLPは豊かですね。可能性の源泉だと思います。とても自由です。
グリンダー博士の講義の際の一コマです。青柳さんはいつもとても楽しそうに授業を受けられていますね。
こちらはNLPのワークを行っている写真です。
そして、ジョンとカルメンは「自由」という概念と共に、きちんと「倫理」ということを言われます。悪用もされやすいだろうNLPに対して、「そうじゃない」ということをきちんと言ってくれるんです。自由だけど、守るものは守るという姿勢にとても共感しました。
カルメンはNLPに対してすごく熱いものがありますね。NLPの概念を盗んで、人の操作に使うような風潮には本当に悲しみを持っている。ジョンはカリスマだけども、一人の人間でもあるということも感じられました。一人の人間として私たちに接してくれるんです。人間性が素晴らしいですね。NLPもジョンとカルメンの授業を受けてから、すごく深まりましたね。もっといろんな人に知ってほしいと思っています。
ジョンとカルメンのパートナーシップ、コミュニケーションを通して、私もどっちか1つだけじゃなくていいんだなということを思いました。松島先生もアラスター先生も自分にない良いところがあります。
特に松島先生は「答えはあなたの中にあるんですよ」という一人一人を信じるスタイルはすごいなぁと思います。全体を安定して見てくれているので、クラスに自然とラポールができてくるのを感じます。アラスターさんはうまく表現できないけど「すごい!」って感じです(笑)。
私もいろいろな人のいい所を統合しつつも、自分らしさを発揮したいと思いました。特に、自分に持っていないものを持っている人が気になりますね。そういう人を受け容れることができると自分が成長できるという感覚があります。
ニューコードNLPは突きつめていくと、「生き方」に繋がっていく
太田 当初期待していたものよりも、大きなものを得られている印象を受けますね。
青柳 ええ、本当にそうだと思います。トレーディングのために始めたNLPが、今は自分の生き方を構築するために不可欠なものになってきています。NLPを学ぶ前の自分は殻の中にいたように思えます。でも本当は羽ばたきたかったんです。
殻があることにも意味がありました。家族との関係を変えたくないという想いですとか。NLPでそうした無意識的な葛藤が調和されてくると自分が変わってきてバランスが取れてきました。
NLPのよさは過去を否定しないことかなと思います。あの時はベストのことをしていたし、そして変わる時期が来たときに変わることができるという感じですね。
今までNLPをやっていなかった時は、殻を破っちゃうと関係が崩れてしまうと思っていました。変化がとても好きな反面、変わりすぎてしまうことに対してが怖かった時期がありました。でも今はそれが統合されている実感があります。
変化したい自分とそれを押さえつけようとする自分がいたんですが、変わりたくない自分にも「肯定的な意図」があると分かったときに、その2つが統合できるようになりました。無意識に本当に感謝したいです。
トレーディング以外にも、親との関係や、夫婦の関係性、子供との関係など、多くの課題が解決されていきましたね。トレードに関しては今まで自分でも積極的に学習してきたつもりなんですが、こういう家族との関係ってそこまで積極的に見ていこうとは思わなかったことだったんです。他人から見てもウチはいい関係性を保っているんで、そこを無理に変えようとは思わないわけです。
でも深い部分で自分のわだかまりがあったみたいですね。気付くことができたら、ニューコードNLPのプロセスワークを使って対処することができました。面白いことに、こうした人間関係が更に良くなってくると、実際にトレーディングによい影響として出てくるんです。仕事や家族などすべてが統合されたという実感がありました。大げさでもなんでもなくて、生き方が変わりましたよ。
今は、トレードを通して、いろいろなことの基礎を学んでいる感じなんです。いろんな意味で骨になる部分。今は子供のように好奇心が強くなってきています。言われたことを素直に受け容れてやろうと思うし、だけど好き嫌いもはっきりしている。
その中で「これだ!」というものを身につけていければ、トレーディング以外の事にもいろいろとチャレンジしていきたい。とっても可能性が満ちているこの感覚は一生消えることはないと思いますね。本当に出会えてよかったです。本当に皆さんに感謝したいですね。
太田 このインタビューはこれからNLPを学ぼうと思っている人への大きなギフトになると思います。今日は本当にありがとうございました。
インタビューを終えて
青柳さんはニューコードNLPの申し子のような人だなぁと思いました。実は、インタビューをお願いした当初は、トレーディングにどのようにNLPを活かしているのか?というストーリーを想定していました。つまり、ツールとしてのNLPというお話しです。
ただインタビューが進むにつれて、彼女にとってニューコードNLPは自分の生き方を構築するための心のいしずえとして捉えていることが分かり、私もとても感銘を受けました。トレーディングを行うことがNLPを媒介として、生きるということに繋がっていっていることや、様々な人とのコミュニケーションを通じて、自分が成長していっているということなどの青柳さんの体験は、ニューコードNLPの特徴をとても表しているように感じました。これからも彼女が、自分の心に従って、自由に成長していくというイメージを感じないわけにはいかないインタビューでした。
あの感動をどこまで文章に表現できているでしょうかね、孝予さん? これからもいろいろお話しを聞かせてくださいね。